研修はテストとアンケートの両方でしっかり効果測定しよう!

インストラクショナルデザイン, テスト作成, 人材育成, 学習支援, 教育評価, 研修効果


研修の効果をきちんと把握していますか?
今回は、効果的・効率的・魅力的な研修を実現する適切な効果測定のポイントをお伝えします。

中身充実より「研修評価」を先に考える

「受講者はきちんと学べているだろうか」「教えた内容があまり伝わっていないと感じる」など、研修の効果に関するお悩みをよく伺います。
最近はオンライン研修も増えているため、反応や理解度の把握はさらに難しくなっているかもしれません。
そんなとき、つい「スライドをもっとわかりやすく!」「もっと最新のオンラインツールを使うべき?」「YouTuberのようにインパクトのある動画を作らなきゃ!」と、研修や教材の”中身”を改善するほうに意識が向きがちではないでしょうか。

もちろん、コンテンツを工夫して研修をより魅力的にするのはとても大切なことです。
しかし、中身より先に確認すべきことがあります。
それは、「受講者は研修の目標としていたスキルや知識を習得できたのか」ということです。
受講者の習得度が把握できていないのであれば中身に手を加えるよりもまず、その習得度を正しく把握する(評価する)ことが大切です。
研修の評価を行うことで、そこから適切に課題を抽出し、改善点や工夫すべき点も明確にすることができます。

研修の評価の目的
・受講者が学習事項を実際に身に付けたかを把握し、研修の成否や課題を明確にする
・受講者の反応・感想を把握し、より受けやすく分かりやすい研修に向けた課題を明確にする
研修の評価のメリット
・適切な研修課題を把握すれば研修過程のムダも省かれ効率的に効果や魅力を高められる

そこで、今回は「カークパトリックの4段階評価モデル」をもとに、研修の評価について説明していきます!

カークパトリックの4段階評価モデルに基づく研修評価

ドナルド・カークパトリック氏が提唱した「4段階評価モデル」は、研修を含む教育の評価方法として長年用いられているモデルで、評価を以下の4段階にわけて捉えます。

レベル1、2は研修時の受講者の反応や習得度、レベル3、4では研修後しばらく経った時点(3か月後や半年後など)での行動変容や費用対効果を評価します。
オンライン研修などで把握しづらい受講者の反応や学習の習得度の確認はレベル1、2が該当するので、今回はこの2つを詳しく見ていきましょう。

研修ではレベル2とレベル1の評価を実施

インストラクショナルデザインにおいて重視するのは、教育者が何を教えたかではなく「学習者が何を学んだか」です。
そのため、軸となるのは学習者の習得度を評価するレベル2のテストとなり、テストに加えてレベル1でのアンケートも参考にしながら進めます。受講者アンケートは実施していてもテストは行われていないケースなどをしばしばお伺いしますが、どちらも実施することが効果的です。
インストラクショナルデザインとは?

レベル2:テスト
受講者の学習の到達度(必要な知識やスキルが身についたか)を測ること、つまり「合格かどうか」を判断することが目的です。
学習目標(研修終了時点で受講者が達成しているべき学習の到達度)に応じて、研修時に知識テストやパフォーマンステストなどを行い、受講者が本当に学ぶことができたのかを確認します。
研修の最後にまとめのテストをするだけでなく、セクションごとに確認テストを入れるなどして段階的に評価することで、オンラインなど受講者の状況が把握しづらい研修においても、受講者の習得度をより詳しく把握することができます。

(テスト実施のタイミングのイメージ)
研修最後のテストだけでなく、セクションごとに確認テストを実施することが効果的です!

レベル1:アンケート
研修に対する感想や印象(好感度など)を「受講者の反応」確認することが目的です。
研修のよかった点や改善点等を受講者の目線で回答してもらい、次回以降の研修の改善に役立てます。
研修内容のわかりやすさなどに加え、オンライン環境(通信状況、映像や音声の状態 など)や共有された資料の見やすさなどの観点も盛り込むと、受講状況が把握しやすくなります。

(アンケートの学習環境項目の例)

適切な効果測定をして、効果的・効率的・魅力的な研修を!

テストとアンケートを両方実施することで、「効果的・効率的・魅力的な教育」を実現しやすくなります。
Google フォームなどのオンラインアンケートやテストツールを用いると、入力だけでなく集計も手軽に行うことができておすすめです。
研修まで時間があまりない……!という方は、まずテストから準備するようにしてください。テスト内容は研修内容にも影響するからです。

担当している研修を振り返って、これまでテストやアンケートやってこなかったという方も、ぜひ、次回から実施してみてください。
「テストやアンケートをどうやって作っていいかわからない」という方は、お気軽にリープまでご相談くださいませ。

「学習成果を確認するテスト」と「受講者の反応を確認するアンケート」を用いる効果測定で、効果的・効率的・魅力的な研修にしていきましょう!

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