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パフォーマンス評価・設計

戦略は細部に宿る

その起源は建築家 ミース・ファン・デル・ローエとも、美術家 ヴァールブルクとも言われているデザインにおける名言に「神は細部に宿る」という言葉があります。

その意味は様々な解釈に分かれるところですが、一般的に”微細な点まで疎かにせずにこだわり抜くことで、全体としてすぐれた出来栄えとなる”という意味で用いられています。

私たちが成果物を仕上げる際にも、教訓として常に意識している考え方です。全体や総論のみならず、データの一つ一つ、資料のフォントや余白のバランス、ともすれば自分たちの振る舞いの指先の動きにまで、意味と意図を持って取り組むことを忘れないようにしています。

そしてこの名言が、建築や芸術のみならず“戦略”をデザインする上でも当てはまるのは、言うまでもありません。

勘と経験と度胸(K K D)から、戦略思考へ

さて、この戦略とは、ビジネスの文脈の中で、事業戦略、マーケティング戦略、営業戦略、人事戦略と、ブレイクダウンして計画・実行されているものかと思います。

人材育成においても、戦略を持たずして実行されているということはないでしょう。
ですがその戦略が、研修や学習カリキュラムだけでなく現場での上司から部下への指導に至るその人材育成の細部にまで、一気通貫して設計・実践されているか、妥協なく考え抜かれているかというと、なかなか難しい側面もあるのではないでしょうか。

人材育成には、それを実践する人の思いという“感情的な側面”が色濃く反映されることがあり、ともすると細部に至る場面で、目指すべき方向性や実践する指導法がバラバラとなってしまったり、異なった解釈で推進されてしまったりすることがあります。
このような戦略を欠いた人材育成の事例が多いことから、「人材育成が“K K D(勘と経験と度胸)”になっている」と言われたりもしています。
勘や経験を蔑ろにしていいわけではありませんが、人材育成戦略を捉えるにあたっては事業戦略やマーケティング戦略と同様に、データや科学的な根拠に基づく設計がなされ、その実践について細部に至るまで入念に考え抜かれていることが望ましいでしょう。

人材育成戦略の最重要要素「出口を考える」

人材育成の学術分野、教育工学の中核的な概念に“インストラクショナルデザイン(ID)”があります。
そのIDにおいて、最初のステップであり、なおかつ最も重要な要素は、「学ぶべき(教える)ゴールを設定すること」、つまり、「『人材育成戦略の出口』を考えること」であると位置付けられています。
今回、この人材育成戦略の出口について、IDの第一人者である 熊本大学大学院 教授システム学 鈴木克明教授に解説をして頂きました。⋙インストラクショナルデザインとは?
企業内教育の文脈における、学習の目標やゴールの明確化についての大変な貴重なお話となっております。
ぜひ、ご覧ください!

【鈴木教授 インタビュー動画】

ニューノーマル時代の人材育成を考える「O C Lラボ」

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