学ぶのは好きだけど、誰かに強制されるのは嫌いなんです!?

インストラクショナルデザイン, 人材育成, 学習支援, 教育設計

 

 

新しいことを知ることは面白くても、誰かに強制される勉強(学び)は嫌い……そんな方は多いのではないでしょうか?

一方で自分一人、黙々と学ぶのはなかなか続かない……そんな声も聞こえてきます。

非公式な学び“インフォーマル学習”

そんな方に向いているアプローチは“インフォーマル学習”です。

インフォーマル学習とは、給湯室の何気ない会話やインターネット上のメッセージ交換などの仲間との情報交換の中で偶発的に成立する学びを指します。計画的で意図的な研修(フォーマルな学習)と対比で用いられています。

「インフォーマル学習」と文言で見ると難しく聞こえるかもしれませんが、わからないことがあったときにググって調べたり、LINEグループで情報共有したりということもインフォーマル学習に該当します。

あなたも振り返ってみると、色んなインフォーマル学習の経験があるのではないでしょうか?

ご参考:“研修”と“現場”の垣根をなくすワークプレイスラーニング

インフォーマル学習でもサポート次第でより効果的に!

ではインフォーマル学習を活性化させるために育成担当者として何ができるでしょうか?

「非公式な学びというからには放置しておくべきでは?」と思われるかもしれませんが、うまくサポートできれば、より効果的にしたり、組織に波及させることができます。

研修担当者がインフォーマル学習を活性化するためにできることには、以下のようなものがあります。

① インフォーマル学習を見つける
② インフォーマル学習から学ぶ
③ インフォーマル学習を高く評価する
④ インフォーマル学習を支援する
⑤ 役割を再定義する
(ロゼット・ホフマン, 2013)

リープのインフォーマル学習の実践例

リープではビジネスチャットツール“Slack”を使って、社内でのコミュニケーションをとっています。

もともとは業務を進める上での社内コミュニケーションツールとして導入しているチャットツールですが、昨今のリモートワークの環境下においてもメンバーのインフォーマル学習の促進に一役買っています。

(参考)Slackはチャンネルや検索機能がすぐれたチャットツールです
https://www.sedesign.co.jp/blog/how-to-use-slack

<ベネフィット1>現場で起きている問題に対してタイムリーに問題解決ができる
業務で起きていることをSlackに投稿することにより、同僚から適切なアドバイスをタイムリーに得ることができるので、業務がスタックし辛くなります。誰に相談したらよいのかわからないときにもSlackは宛先を指定して投稿する必要がないため、解決策を知っている同僚に効率的にたどり着くことができるのも魅力です。
またSlackの投稿を育成担当者や上司が把握できるので、現場で起きている問題を把握したり、現場だけでは解決できない問題に対してサポートすることができます!

<ベネフィット2>メンバー同士のナレッジ共有が可能になる
これまでメンバー同士の情報交換はその場に居合わせたものにしか共有されませんでしたが、Slack上でのコミュニケーションは全メンバーに共有することができます。Slackのチャンネル機能や検索機能を使うことで過去の投稿にも効率的にたどり着くことができます!

<ベネフィット3>現場で起きている問題に沿った研修企画に活かすことができる
Slackに投稿されている内容を分析することで、暗黙知を形式知化し、研修や勉強会の企画に活かすことができます。研修の企画に現場を巻き込むこともできるため、受講者がより主体的になり、学習効果が高まることが期待できます!

<ベネフィット4>研修時間を削減し、現場の業務効率を上げることができる
これらの取り組みにより、タイムリーに現場で起きている問題を解決し、吟味された内容だけを研修プログラムに盛り込むことができるため、研修時間を削減し、現場の業務効率を上げることができます!

あなたの組織のインフォーマル学習を探してみよう!

リープの実践例ではチャットツールをご紹介しましたが、このブログもリープメンバーが持ち回りで書いているのですが、インフォーマル学習の役割も担っています。

きっとあなたの組織にも探せばたくさんのインフォーマル学習があちこちで動いているはずです。
あなたのまわりではどんなインフォーマル学習が動いているでしょうか?

あなたが“さりげなく”サポートできることはありませんか?
是非あなたのまわりに起きているインフォーマル学習にも目を向けてみてください!!!

学習設計のお問合せはこちらから

 

関連記事一覧