超入門!? インストラクショナルデザイン 穴埋めクイズ

パフォーマンス評価・設計, 人材育成, 教育評価


インストラクショナルデザインは一日にして成らず。

当サイトでは毎週ブログを更新していますが、本日はその内容をクイズで振り返ってみたいと思います。
▢に当てはまる言葉を考えてみてください。毎週ブログを読んでくださっている方には、簡単なはず⁉

それでは、参りましょう!

🐻 第1問)社員教育は▢▢事例だけでなく▢▢事例も重要である。

答えを決めたら、スクロールしてください。

答え:社員教育は成功事例けでなく失敗事例も重要である。

 

「現場で起きている失敗事例」こそが、宝の山なのです!

当社へは、「ハイパフォーマーのAさんを徹底的に分析したい!」「各部門のエースたちの成功の秘訣を紐解いて欲しい!」というお問い合わせ・ご要望を、よくお寄せいただきます。
もちろん、成功事例の分析はとても重要です。

しかし、「誰もが経験する失敗を分析することも、組織全体の底上げ、ハイパフォーマー育成につながる」とお伝えするようにしています。

M・デイビッド・メリルは、インストラクショナルデザイン(ID)モデル・理論に共通する要素は5つであるとしてID第一原理を提唱しました。

①問題 (Problem)     :現実に起こりそうな問題に挑戦する
②活性化 (Activation)   :すでに知っている知識を動員する
③例示 (Demonstration) :例示がある< Tell me >でなく< Show me >
④応用 (Application)    :応用するチャンスがある< Let me >
⑤統合 (Integration)   :現場で活用し、振り返るチャンスがある

このメリルが提唱した学習理論は研修設計や教材設計など、あらゆる状況において活用できます。

この理論の最大のポイントは「知識」や「スキル」を積み上げ式に教えていくのではなく、「現実に起こりそうな問題」に挑戦するところからはじめることころにあります。
つまり効果的・効率的・魅力的な育成するためには現場で起こっている
「失敗」を把握している必要があります。

「現場で起きている失敗を把握できていない上司も多く、それが部下のパフォーマンスが上がらない要因となっていることもしばしば。
皆さんの所属する組織ではいかがでしょうか?

【詳細はこちらから】
「成功事例」vs「失敗事例」どっちが大事?

🐻 第2問)豊富な▢▢経験や▢▢経験がなくても、部下指導をすることは可能だ。

答えを決めたら、スクロールしてください。

答え:豊富な業務経験指導経験がなくても、部下指導をすることは可能だ。

 

「評価指標(ルーブリック)」があれば効率的な指導ができる

豊富な業務経験や指導経験がないと部下のスキル課題を見つけることは難しいのかというと、そうではありません。

指導ツールとして「評価指標(ルーブリック)」を用いることによって、業務や指導経験の差による指導のばらつきを軽減させることができます。

ルーブリックとは、主に教育の場面で用いられる評価手法の一種で、学習者の理解度や技能の到達度を測るための指標です。
誰でも評価(学習者の理解度や技能の到達度の判断)がつけやすいように「評価項目」と「評価基準」を言語化されています。
評価基準が明確になっているため、指導者と学習者の間で認識齟齬が起こりづらくなり、学習者のスキルマップとして、スキル課題や次に向けた目標を共有できることが特徴です。

ルーブリックは業務や指導経験に関わらず誰でも使うことができ、上司から部下への指導の場だけでなく、学習者自身の自己評価、同僚同士でのピア評価など、学習者が自ら学ぶ仕組みづくりにも役立ちます。


【詳細はこちらから】

「営業経験がないのですが、営業所長できますか?」

🐻 第3問)キャロルの時間モデルは「学習率= 学習に▢▢▢▢▢時間÷学習に▢▢▢時間」である

答えを決めたら、スクロールしてください。

 

答え:キャロルの時間モデルは「学習率= 学習に費やされた時間÷学習に必要な時間」である 

「能力低い」「資質が無い」で片付けず、学習率高める方法を考える

キャロルの時間モデルは、「必要な時間をかければ学習課題を達成できる」というポジティブさと育成を効率化する有用さを兼ね備えたモデルです。

安易に学習者の資質の問題で片付けてしまうのではなく、キャロルの時間モデルの5つの要素<課題への適性・授業(指導)の質・授業(指導)理解力・学習機会・学習持続力>の観点で整理していくことで、これまで気がつかなかった成長の阻害要因を発見できるかもしれません。

例えば、研修時間そのものを増やすことは難しいかもしれませんが、研修前後のフォローアップとしてeラーニングなどを用いた事前学習や振り返りにより学習機会を増やしたり、動機づけモデルの『ARCS』などを活用して学習持続力を高めたり……そのような工夫で学習率を向上させることができるのではないでしょうか。

⋙相手の心を動かす4つのポイント「ARCS(アークス)」モデルとは?

 

部下の育成に行き詰まったとき、部下自身が伸び悩みに苦しんでいるときには、ぜひ『キャロルの時間モデル』を使って現状を整理してみてください。

より学びやすくなるためのヒントがきっと見つかるはずです!

 

【詳細はこちらから】
『キャロルの時間モデル』で成長の阻害要因を整理しよう

個々のスキルアップから組織全体の課題改善まで、あらゆるお悩みを解決に導きます。

いかがでしょうか。全問正解されましたでしょうか。
たった3問で恐縮ですが、この〇✕クイズでこれまで学んだことを振り返っていただけますと幸いです。

弊社では、社員一人ひとりのスキルアップだけでなく、全社的なお悩みにおける改善のご提案も行っております。
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