新任マネージャーがまず学ぶべきスキルは「構造化」スキルだ!

人材育成, 商談力, 営業力強化

新任のマネージャーがまず学ぶべきことは何でしょうか?
マネジメントスキル、プロジェクトマネジメントスキルなどいろいろありますが、様々なスキルの土台となる「構造化」スキルを学び、体得することがまず重要ではないでしょうか?


なぜ構造化スキルがマネージャーに必要なのかについては、
こちらの記事も、ぜひご参考に!
マネージャーに必要なのは「構造化」スキルだ Click!

マネージャーは、組織や売り上げ、人材育成など幅広い事象を「構造化」して把握することが必要とされます。
業務の範囲も量もグッと増えていくマネージャー業務。自分の組織に関する様々な事象を「構造化」出来なければ、問題がどこにあるのかが見えず、打ち手を考えることが出来ません。

これまでは、プレイヤーとして自分自身に関連する事象について知っていればよかった(例:自分のエリア、得意先など)かもしれませんが、マネージャーになると、自分の組織、複数の部下について、また部や事業部という上部組織へも目を向けていかなければなりません。

それでは、一緒に構造化スキルを学んでいきましょう!

「構造化」スキルを育成するための第一歩

① フレームワークを活用する

構造化スキルを学ぶ上で、一番初めに試していただきたいのが、「フレームワークを活用する」ことです。

物事のすべてをフレームワークで表したり、フレームワークを使って解決できるわけではありませんが、フレームワークは先人の知恵ともいえる優れたツールです。

フレームワークを活用すると、より早く、簡単に物事を構造的に捉えることが可能になります。

3CやSWOT、バリューチェーンなどのビジネスフレームワークは、別サイトやたくさんの本にお譲りすることといたしまして、今回はマネージャーの重要な業務・任務ともいえる人材の育成について「インストラクションデザイン」の理論やモデルをフレームワークとして活用する意義をお伝えしたいと思います。

インストラクショナルデザインとはインストラクショナルデザインは教育活動の「効果、効率、魅力を高めるための手法の集大成」であり、部下の育成には欠かせないスキルです。

ご参考記事:
「効果・効率・魅力」的な教育とは?「インストラクショナルデザイン」

経験の豊富なマネージャーであっても人材育成には悩むもの。新任マネージャーであればなおさら、まずどこから手を付けてよいかわからないかもしれません。

そこで今回は、困ったときにすぐにお試しいただけるよう、“マネージャーのお悩み別” におすすめのインストラクショナルデザインのモデルをご紹介したいと思います!

② すぐに使える!インストラクションデザインのモデルをご紹介

経験学習モデル

こんなマネージャーにおすすめ!
・自分自身は仕事経験を活かして成長してきたが、それをうまく言語化できない方
・仕事の経験から学べる部下もいるが、経験から学ぶことができず、次につなげられない部下もいるが、なぜそのような差が生じているのかわからない方

簡単に言うと?
経験学習モデルとは、仕事経験から学ばせるための4つのステップを支援することにより、部下が仕事経験から学び成長していくことが出来るようになります。
経験から効率よく学んできたマネージャーであればあるほど、出来ない部下の気持ちや理由がわからないことがあるかもしれません。
部下が仕事経験から学ぶには、これら4ステップが必要であることを理解し、部下がどこのステップに躓いているのかを把握し、それをコーチング等で支援していくという方法も考えられます。

「経験学習」に関するご参考記事:
たった数日でスキルが向上した!経験学習モデルで最短の人材育成を!!
あなたの部下は、経験を学びにつなげられていますか?

ARCSモデル


こんなマネージャーにおすすめ!
・自分が実施する研修やレクチャーについて、部下が興味を示してくれていないと感じる方
・会議が盛り上がらない、自分事として捉えてくれていないと感じている方

簡単に言うと?
ARCSモデルとは、研修を魅力的なものにするためのアイデアを整理する枠組みのことです。ARCSは下記の頭文字で、学習意欲を高める効果が期待できます。
これは、研修だけでなく、会議などにも応用することができるでしょう。

マネージャーの研修、面白そうだし、ちょっと頑張ればできそうだし、うけてよかった!
そんな風に部下に思ってもらえたら、部下とマネージャーの関係性も、業績にもよい影響が出る可能性があります。下記の記事もご参考に、どのように応用できるかぜひ考えてみてください!

「ARCSモデル」に関するご参考記事:
相手の心を動かす4つのポイント「ARCS(アークス)」モデル
永遠のお悩み「人のヤル気」問題に答えます

ID第一原理

こんなマネージャーにおすすめ!
・部下が成長するための効果的な学習環境に必要な要素がわからない方
・部下を育成する際に意識するべきポイントがわからない方、感覚で人材育成を実施している方

参照:「研修設計マニュアル」北大路書房 鈴木克明著 p.33-38 、p.37メリルの第一原理に基づく教授方略例

簡単に言うと?
ID第一原理とは、M・デイビッド・メリルが数多くのIDモデルや理論の共通する方略が5つあるとし、効果的な学習環境実現するための要件を5つにまとめたものです。
ID第一原理の5つの要素が組み込まれていると、学習が実践につながりやすくなります。
部下に何かを研修・レクチャーする際や、物事伝える際にも応用が可能です。

マネージャーがただ能書きを伝えるだけではなく、問いかけたり、具体的な例を見せたり、練習する機会を作ってあげると、部下は思い切ってチャレンジが出来るようになるのではないでしょうか。
ぜひ、日々の業務の中で活用してみてください。

まとめ

マネージャーは構造化スキルを身に着けることが必須です。構造化のスキルをこれから身に着けるのであれば、フレームワークを知る事が有効である。

マネージャーが担う重要な任務である、人材育成でぶち当たる壁(例:成長の時間の差がなぜ生まれるのか(経験学習理論、)を、インストラクショナルデザインではすでに理論として打ち出しているので、人材育成に困った時にはまずIDをチェックすることをお勧めします。

インストラクションデザインを学ぶことは、マネージャーのスキル向上につながります。

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