2026.04.27
OSHIKATSU-ID / 事例 / 人材育成
【導入事例】講師として「根拠ある自信」を持つために
インストラクショナルデザイン(ID)という最強の武器を手に入れて
CASE STUDY /OSHIKATSUーID 事例インタビュー
講師として「根拠ある自信」を持つために
インストラクショナルデザイン(ID)という最強の武器を手に入れて
今回お話をお伺いしたのは…
研修を任されるようになったものの、「今のやり方でいいのか」という不安を抱えていた株式会社プラスロボ セールスマネージャーの土光雅代さん。研修発注元から求められる「説明責任」という壁に直面し、インストラクショナルデザイン(ID)を学ぶ決意をする。「IDの理論があれば、どんなリクエストがきても怖くない」——OSHIKATSU-ID講座での学びを通じて、確固たる自信を手に入れるまでの軌跡を辿ります。
突然襲ってきた「公金の重み」
土光さんは現在、株式会社プラスロボで「スケッター」という有償ボランティアマッチングサービスの営業を担当されつつ、研修講師としても活躍されています。講師としてのキャリアはどのくらいですか?
講師としては1〜2年ほどです。もともとは営業がメインでしたが、大学での授業を依頼されることもありました。「自由にやっていいよ」と言われるので、その都度シラバスを考え、学生に自社サービスを知ってもらったりすることも視野に、自分なりのやり方で場を盛り上げていました。介護施設から新人研修を依頼されることもありましたね。
これまでもご自身で研修を企画・実施されてきた中で、なぜ今回OSHIKATSU-IDを受講しようと思われたのですか?
決定的なきっかけは、自治体からの仕事が増えてきたことです。自治体の仕事は「税金」を使います。だから、なぜその設計なのか、どのような成果が出るのか、という「根拠」を説明できなければなりません。
説明責任が求められているんですね。
はい。特に今回OSHIKATSU-IDに持ち込ませていただいた研修は、厚生労働省の助成金を使った事業だったこともあり、外部の第三者評価機関が入ることになったんです。
いよいよ「なんとなく」で研修を作っていてはいけない、理論に基づいた筋道を立てて説明できるようにならないと、自分の自信が保てないと感じました。

「なぜあの研修がうまくいったのか」を知りたくて
OSHIKATSU-IDを受講する前から、IDに触れる機会があったそうですね。
はい。2年ほど前、介護施設から新入社員研修を頼まれたことがありました。当時、IDという言葉は詳しく知らなかったのですが、書籍やコラムなどを参考に研修を作ったんです。
例えば、「新入社員が明日から一歩踏み出せる勇気を持つ」という施設側の要望に対して、「その一歩とは具体的に何ですか?」と聞き込むなどして、4日間の研修を設計しました。各セッションに確認テストを入れて、全員が理解できるまで進まない形にしたんです。
結果的に受講者同士が教え合い、応援し合うようになって、ご依頼いただいた研修部のご担当者様からも「あなたが実施した内容を今後のカリキュラムに取り入れたい」と言っていただけました。とても嬉しかったのですが、同時に「なぜこれがうまくいったのか」が自分でもよく分からなかったんです。
ご自身でもIDをうまく活用されていたのですね。
はい。確かにその時は書籍やコラムに書いてあるアドバイスに従ってやったらうまくいったのですが、理論を理解しきれていないため、次も同じようにできるか分からない点では不安がありました。
特に今回の自治体の仕事のように説明責任が求められる場面では、「なんとなくうまくいった」では通用しません。この成功体験を偶然ではなく、理論に基づいた再現可能な技術にしたい。それがOSHIKATSU-ID受講の大きな動機になりました。
曖昧な言葉を「行動」に落とし込むことの難しさと重要性
OSHIKATSU-ID講座を受講される中で、特に難しかった部分はどこでしたか?
IDの5つの視点を学んだのですが、やはり「出口(ゴール)」の設定が難しいと感じました。今回、研修の発注者からいただいたゴールが「スケッターを使えている人と使えていない人との差を埋める」といった曖昧な表現でした。
荒木さんからは「そのゴールは具体的にどういうことですか?」と何度も問いかけられました。最初は正直、困惑しましたが、考えていく中でどんどんクリアになっていきました。
また、今回OSHIKATSU-IDに持ち込ませていただいた自治体の研修は、実は発注者と受講者のニーズが異なっているという点にも荒木さんの問いかけを通じて改めて気づきました。

発注者である自治体は「加算を取れる研修」を求めていました。一方で、実際に研修を受ける介護施設の職員さんにとっては、「自分で考えて動けるようになりたい」というニーズがある。この2者のニーズをどう融合させるかを決めきれずにいましたが、荒木さんに根気強く質問していただいて、ようやく構造が見えてきました。
💡 荒木からのアドバイス
言語化して整備するのがIDの肝
クライアントから「自立型人材にしてほしい」といった曖昧なオーダーが来ることは珍しくありません。しかし、その言葉の背景には、様々なステークホルダーの異なるニーズが隠れています。それらの断片的な要望をつなぎ合わせ、「つまりこういう状態を目指しているのですね?」と言語化し、構造を整備していくことこそが、インストラクショナル・デザイナー(IDer)の重要な仕事と言えます。
荒木からの問いへの回答をすることは大変だったと思いますが、講座を通じて様々な構造化や頭の整理もできていったのですね。
はい。たとえば介護施設側から頂いている「自分で考えて動けるようになりたい」という言葉一つとっても、それを具体的な行動として書き出していくということを講座で実施しました。
「動ける」とは、具体的にどんな場面で、何ができる状態なのか? そこまで詰めて初めて、何をトレーニングすべきかが決まるんですよね。
この「言語化して整備していくプロセス」こそが研修デザインの肝なのだと学びました。IDのフレームワークは本にも書いてありますが、それを自分の実務にどう取り入れるかという思考のプロセスは、一人ではなかなか辿り着けない部分だと感じています。

今回土光さんは、荒木がパーソナルコーチ形式で伴走する形でOSHIKATSU-ID講座を受講
研修がもたらす影響20%だけ?——その気づきから、視点が「研修の外」へ
講座の中では、研修そのものだけでなく「環境」についても議論されたそうですね。
はい。リープさんから「パフォーマンス発揮における研修の割合は10〜20%」という話を聞いて、最初はショックを受けました(笑)。研修ってそれだけしか影響がないの?と。
でも「だからこそ、残りの8割である環境を整える必要がある」と説明を受けて、すごく腹落ちしたんです。
研修でどれだけ学んでも、現場に戻って上司がサポートしてくれなければ、結局忘れ去られてしまう。その視点を得たことで、クライアントに対しても「研修後のフォロー体制はどうなっていますか?」と事前に確認できるようになりました。
今回OSHIKATSU-ID講座に持ち込んだ自治体の研修では「環境が整っている事が大事である」ということをお伝えしました。また、別の法人からご依頼いただいた研修でも、環境を整える必要性を伝えたところ「周りも変わっていかなければいけないね」と納得していただけて。OSHIKATSU-ID講座を通じて、研修を、組織全体を良くするためのきっかけとして捉えられるようになりました。
💡 荒木からのアドバイス
研修は「ゴール」ではなく「スタート」
外部講師は、ずっとその組織に居続けられるわけではありません。だからこそ、研修が終わった後も現場で学びを引き継ぎ、育ててくれる人が必要です。研修の企画段階(セットアップ)で、「現場の上司はコミットしてくれるか?」「事務局はその後どう関わるか?」といった、私たちが去った後の環境までデザインに含めることが、研修をやりっ放しにしないための重要なポイントになりますね。
学んだIDを武器に、研修本番へ——直前の条件変更にも、IDがあったから対応できた
OSHIKATSU-IDで学んだことを活かして、実際に自治体の研修を実施されたそうですね。
はい。2日間に分けての研修で、第1回目が終わったところでこのインタビューを受けています。実は直前に急な条件変更があって…(笑)。もともと作っていた研修内容があったのですが、発注者から「加算を取れる研修にしてほしい」という条件が追加されたんです。
国から決められた要件を満たす必要があるなか、施設側のニーズとどう融合させるか悩みました。もしIDを学んでいなかったら、この急な変更にはパニックになっていたと思います。
でも、ゴール設定の考え方や、誰にとっての価値を提供するのかという視点があったおかげで、冷静に対応できました。
第1回目の研修、受講者の反応はいかがでしたか?
アンケート結果は良好でした。
ただ、受講者からは「言っていることは分かりました。理解はできました」という反応と同時に、「でも実際にできるかはまだ不安です」という声もありました。
面白かったのは、アンケートで「分からない」と答えていた人も、別の質問では理解している人しか答えられないような回答をしていたんです。
「分かっているけど自信がないだけなんだな」と気づきました。
第2回目の研修はどのように実施する予定ですか?
第1回のアンケートで「何が学べたのか、何が学べなかったのか」を確認して、第2回では「環境」のチェックや、「できている」ことを具体的にフィードバックして自信をつけてもらう戦略を立てました。
たとえば、アンケートで「できていない」と書いていた人でも、実はちゃんとできている場合があるんですよね。
それを「これはこういうことで、できていると言えるんですよ」と成功事例として共有する。
そうやって、たくさんの「できている」を積み重ねることで、受講者が安心できるようにしようと考えています。
忙しくても挫折しない!土光さんの「学びのハック」
土光さんは、多忙な業務の合間を縫って、独自の学習スタイルを確立していました。
① スマホ活用の「隙間学習」
学習システム(SKillPalette)に掲載されている動画をスマホで開き、移動中の電車内やスーパーへの買い物道中でも動画を「音」で聞き流し。
② 忘却を防ぐ「即レス・アウトプット」
「自分は忘れっぽい」という自己分析に基づき、動画視聴直後にコメント欄へ気づきを即座に投稿。習慣化することで記憶の定着を図った。
③ AI活用の「客観的振り返り」
リープはAIを活用し、実際のトレーニングの文字起こしからPodcastを制作しSKillPaletteに掲載。土光さんは掲載されたらすぐにPodcastを聞き、自身の学びを客観的に振り返る工夫を実践。
荒木の視点 / 「認知的方略」——自分の学びをデザインする
土光さんのように、自分がどうすれば学習しやすいか(耳から学ぶ、即アウトプットするなど)を把握し工夫することを、IDでは「認知的方略」と呼びます。
自分の学び方を自分でデザインできない人は、他者の学びをデザインすることが難しいでしょう。「教え方を学ぶ」ということは、裏を返せば「学び方を学ぶ」ことでもあります。
▼ 認知的方略についての詳しい記事はこちら
https://www.leapkk.co.jp/2025/08/07/structured-skills-training-efficiency/
もう、どんなリクエストが飛んできても怖くない
受講前と今を比べて、ご自身の「自信」はどう変化しましたか?
今は、どのような質問が飛んできても怖くありません。理論を持って説明ができるからです。
たとえばクライアントから急な研修内容の変更リクエストがあった際も、それが研修のゴールに沿うものかどうかを判断し、「それをやるなら時間が足りません」「そのやり方よりこちらの方が効果的です」と、根拠を持って交渉できるようになりました。
まさに理論が「武器」になったのですね。
はい。理論さえしっかりしていれば、たとえ相手と意見が分かれても、筋道を立てて説明し納得してもらうことができる。この「顧客との合意形成力」の向上は、営業としても大きな成果だと感じています。

教え方を学ぶこと、とは?
最後に、同じように講師として教え方に不安を持つ方へメッセージをお願いします。
OSHIKATSU-IDは、一方的なレクチャーではなく、自分の「持ち込み企画」を題材に、講師の荒木さんが徹底的に伴走してくれます。自分の課題だからこそ本気で向き合えるし、自分の思考の癖にも気づける。
そして教え方を学ぶことは、実は学び方を学ぶことでもあるということにも気づき、それが自分にとってはとても大きなことでした。
自分がIDによるベネフィットを一番受けているからこそ、クライアントに対しても自信を持ってIDを活かした研修を提案できる。この「確信」こそが、私がOSHIKATSU-IDを通して手に入れた一番の宝物だと言えると思います。
インストラクショナルデザイン(ID)を、自分の武器にしませんか?
土光さんは、ご自身でもIDを活用されていましたが、OSHIKATSU-IDの受講によって、
より再現性ある、組織のゴールに則した研修設計を実践することが可能になりました。
IDを知っている方も、IDのことはまだ全然わからないという方も、OSHIKATSU-IDをご受講いただけます。
研修に不安がある、講師として自信を持ちたい方は、ぜひお気軽にご連絡・ご相談ください。
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