用語集

インフォーマル学習

概 要

計画的で意図的でない、職場や日常のさまざまな状況で自然に発生する学びの形態を指します。これはフォーマルな学習、つまり計画的に設計された研修や教育プログラムとは対照的です。

解 説

ロセットとホフマン(2013)は、研修担当者がインフォーマル学習を活性化できることとして、以下の5つを挙げています。

1.インフォーマル学習を見つける
組織内で既に行われているインフォーマルな学びの活動を調査しましょう。グループや活動、手段、成果などをリサーチし、これらの情報を把握します。
2.インフォーマル学習から学ぶ
インフォーマルな学びの成果を捉え、それを再利用可能な形で研修や知識管理システムに組み込みます。研修の中でこれらの内容を有効に伝え、学びを促進する手段として活用します。
3.インフォーマル学習を高く評価する
インフォーマルな学びの成果を認め、活動を支援します。インフォーマル学習のリーダーシップを認識し、その活動が続けやすいように援助します。
4.インフォーマル学習を支援する
インフォーマルな学びの活動が発展するように支援します。研修でこれらの活動を紹介し、異なるグループを結びつけて相乗効果を期待します。技術的な面でもアップグレードし、遠隔地のメンバーともつながりやすくします。
5.役割を再定義する
研修担当者やインストラクターの役割を見直し、より多くの時間をインフォーマル学習の支援に充てます。コーチングなどを通じて、学習者のニーズに柔軟かつ効果的に対応します。

用 例

研修部部長

最近、東京営業所がかなり活気に溢れているって耳にしたんだけど、何か特別な取り組みでもしているのかな?

研修担当

先日、ちょうど所長にお会いする機会があったのですが、最近はインフォーマル学習を重視しているとのことで、所長が積極的にMRに同行して、面談での学びを他のMRにも共有しているそうです。

研修部部長

それは素晴らしいね。実際、インフォーマル学習は職場での学習機会の70%を占めるとも言われているんだよ。今度の全体会議の時にぜひ詳しい話を聞いてみよう。

研修担当

はい、かしこまりました。そうしてみます。

参考文献

鈴木克明 (2015) 研修以外の実現方法を検討する 研修設計マニュアル 北大路書房 p137-138