ドナルド・カークパトリックによって1959年に提唱された教育評価モデルは、「カークパトリックの4レベル評価モデル」として知られています。このモデルでは、教育や研修の効果を4つの段階で評価し、研修前と研修後の変化をROI(投資対効果)として評価する必要性を強調しています。
用語集
カークパトリックの4段階評価モデル
概 要
解 説
20世紀末にIT時代が到来し、研修のコスト削減や効果向上への関心が高まる中で、研修効果の再評価と注目が生まれました。このとき、研修の評価を「反応」「学習」「行動」「結果」の4つの段階で行うカークパトリックのモデルが注目されました。
反応(レベル1):
評価方法: 受講者アンケート
目的: 研修直後の受講者の満足度を評価し、次の研修に向けた情報を得る。
学習(レベル2):
評価方法: 事後テスト
目的: 受講者の学習到達度を評価し、満足度だけではなく実際の知識やスキルの習得を確認する。
行動(レベル3):
評価方法: フォローアップ調査
目的: 研修の戻った時に学習が活かされ、行動変容として現れるかどうかを評価する。
結果(レベル4):
評価方法: ROI指標
目的: 研修が組織全体にもたらした価値を測定し、行動の結果が組織にどのような影響をもたらしたかを明らかにする。
これらの評価段階を通じて、研修の全体的な効果と価値を包括的に理解し、将来の改善や調整に役立てることが期待されています。
用 例
研修部部長
今回の営業スキル研修では、実施後に効果を確認する予定はあるのかな?
研修担当
はい、研修実施後に各営業員がロープレを行ってその商談の評価を行う予定です。
研修部部長
なるほど、それはカークパトリックの4段階評価モデルでいうレベル2の事後テストだね。それではレベル3にあたるフォローアップ調査は予定しているかな?
研修担当
はい、3か月後に実際の商談に所長が同行し、その商談の評価を実施する予定です。
研修部部長
OK、そのやり方で進めていきましょう。
参考文献
鈴木克明 (2015) 研修設計へのシステム的アプローチ 研修設計マニュアル 北大路書房 p11-13