与えられた情報を無批判に鵜呑みにするのではなく、客観的な証拠や論理的な根拠に基づいて多角的・批判的に吟味し、深く考察する思考力のことです。
用語集
クリティカルシンキング
概 要
解 説
クリティカルシンキングを実践し、他者を納得させるための代表的なフレームワークとして「三角ロジック(論証構造)」があります。
三角ロジックは、論証を論理的に組み立てるための以下の3つの要素で構成されます。
主張(結論):自分が伝えたい意見や結論。
データ(事実):主張を裏付ける客観的な事実、データ、証拠。
論拠(理由づけ):データがなぜ主張を導くのかを説明する因果関係や原理原則。
この論証構造を意識することで、「なぜそう言えるのか(論拠)」「証拠は何か(データ)」が明確になり、説得力のあるコミュニケーションが可能になります。
クリティカルシンキングが必要とされる理由には、以下の3点が挙げられます。
・本質的な課題の発見と解決のため
与えられた情報を鵜呑みにせず、「本当にそうか?」「他の見方はないか?」と問い直すことで、表面的な事象にとらわれない本質的な問題解決が可能になります。問題に内在する因果関係を理解し、適切な説明を行う力を養います。
・説得力のあるコミュニケーションのため
三角ロジックなどの論証構造を用いて、証拠や理由に立脚した説明を行うことで、ステークホルダー間の合意形成や円滑な意思決定が進みます。
・変化の激しい環境への適応のため
既存のやり方や過去の経験に過度に依存して判断を誤る「ベテランバイアス」を防ぎ、状況全体を考慮して複数の選択肢を探す「探究心」や、信頼できる情報を活用する「客観性」が養われます。
参考文献
稲垣 忠,鈴木 克明(2015)『授業設計マニュアルVer.2』