キャプランとノートン(1996)による事業成果を整理するための経営手法です。ROIなどの財務指標に偏りがちであった経営判断に他の指標を入れることでバランスを取りながら、企業ビジョンと戦略に焦点を当てた組織改革を立案し、組織の構成員全体に戦略を「見える化」し、その実行を管理するためのツールです。
用語集
バランススコアカード(BSC)
概 要
解 説
BSCでは、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4つの視点を挙げています。
研修は、直接的にはBSC4番目の学習と成長の視点で組織を維持・向上していくために行うものとみなせます。BSCでは、学習と成長の視点は経営判断に長期的・将来的な視点から貢献する重要な役割を担うものと位置付けられています。経営トップは過去の業績を反映する短期的な財務指標(儲かったか?)に着目する傾向が強く、長期的に組織を支える将来の成長の鍵となる無形資産や知的財産への投資(人は育っているか?)にブレーキをかけてしまいがちです。そこで、他の視点を入れることで、従業員の再訓練や情報技術や情報システム、そして高度な組織的業務手続きなどに対する短期的成果が出にくい投資が合理的であると主張できるようになるメリットがあります。
参考文献
鈴木克明 (2015) 研修のメリットを主張する 研修設計マニュアル 北大路書房 p66-67