用語集

先行オーガナイザー

概 要

デイビッド・オーズベルによって提唱された、新しい学習内容を提示する前に、学習者の既存の知識と新しい情報とを橋渡しするために与えられる、抽象度が高く包括的な導入情報のことです。

解 説

人は新しい情報を学ぶとき、すでに頭の中にある関連知識(スキーマ)と結びつけることで深く理解し記憶します(有意味受容学習)。先行オーガナイザーは、この結びつきを意図的に助けるための「学習の足場」として機能します。 具体的には、学習全体の見取り図を示したり、既知の概念を用いた比喩(アナロジー)を提示したりします。実務の研修設計においては、受講者が新しい概念をスムーズに理解できるように、講義の冒頭で「これから学ぶことの全体像と意義」を提示する教授方略として広く活用されます。

参考文献

R.M.ガニェ,W.W.ウェイジャー,K.C.ゴラス,J.M.ケラー / 鈴木 克明,岩崎 信 監訳(2007)『インストラクショナルデザインの原理』
鈴木 克明, 市川 尚,根本 淳子(2016)『インストラクショナルデザインの道具箱101』