協同学習は、個性豊かな仲間たちやチームが協力し合い、協調することで質の高い学習が生まれることを意図したアプローチです。この手法では、参加者が互いに連携し、異なる視点やスキルを持つことから生まれる多様性を活かして学習が進みます。個々のメンバーが協同して問題解決や知識構築を行い、共同で目標を達成することが重要視されます。協同学習は、個人だけでは得られない学習の深さや広がりを生む手法として注目されています。
用語集
協同学習
概 要
解 説
加藤と望月によると、協同学習が注目される理由は、以下の2つの点にあります。
1.社会的ニーズの変化: 急速な情報化社会の進展により、百科事典的な知識は容易にインターネットで入手可能となりました。その結果、「物知り」的な知性の価値が相対的に低下し、構造化されていない問題を解決し、情報を正しく活用・発信し、他者と協力して相乗効果を上げる能力などが重要視されるようになりました。
2.学習観自体の変化: 学習において他者との相互作用を重視する考え方が広がり、学習が社会的な過程として構築される現象として認識されています。学習観が変化する中で、協同学習が必要とされるようになりました。
また、協同学習が必要である理由としては以下の2つが挙げられています。
1.コミュニケーションスキル習得の機会: 近年、一人では難しい課題や仕事に取り組む機会が増えており、協力して取り組む能力が重要になっています。協同学習を通じて他者との協力方法を学び、同時に人的なネットワークを拡充することが意図されています。
2.授業内容に関する学びを深める機会: 学習科学では思考過程の「外化と明示化」が強調されており、協同学習を通じて他者との意見交換や議論を通じて学びを深め、自分の知識の整理や認識の修正を促進することが期待されています。
参考文献
鈴木克明・美馬のゆり編著 仲間と力を合わせる 学習設計マニュアル p82-84