用語集

学習者分析

概 要

IDにおいて、研修や教材の設計を開始する際の最初のステップとして、学習者の状態を分析することが重要です。以下は、学習者の状態を把握するために推奨される8項目です。
1.前提行動
2.教育内容に対する前提知識
3.教育内容と可能な教育伝達システムに対する態度
4.学習の動機づけ
5.教育レベルと能力
6.学習スタイルの好み
7.教育組織に対する態度
8.グループの特徴

これらの情報を分析することで、適切で効果的な研修や教材のデザインが可能となります。

解 説

1.前提行動: 学習者が既に知っているか、できるかどうかを仮定することができているかどうか。
2.教育内容に対する前提知識: 学習者が教育内容に対して部分的な理解、誤解、または関連する知識を持っているかどうか。
3.教育内容と可能な教育伝達システムに対する態度: 学習者がこれから学ぶ内容とその教え方に対して持っている希望や意見。
4.学習の動機づけ: 学習者の学習意欲の特徴をARCSモデルで把握し、それに基づいて設計する。
5.教育レベルと能力: 学習者の学業成績や一般的な能力レベルを知り、新しいことの吸収力や理解力を想定する。
6.学習スタイルの好み: 学習者が講義好きか討議好きか、個別学習を好むかグループ学習を好むかなど。
7.教育組織に対する態度: 学習者が教育組織に対して肯定的・建設的か、懐疑的かなど。
8.グループの特徴: 対象となる学習者の多様性がどの程度あるか、チームワークの状況など。

これらの要素を適切に分析し、学習者の個別の特性や状態を理解することで、より適した教育プログラムや教材を開発することが可能です。

参考文献

鈴木克明監修 市川尚・根本淳子編著 「ムダのなさ」の道具 インストラクショナルデザインの道具箱101 p 152