ベンジャミン・ブルームらが提唱した、「学習に必要な時間」と「適切な指導」さえ与えられれば、ほとんどすべての学習者が設定された学習目標を完全に習得できるとする教育理論・実践のことです。
用語集
完全習得学習
概 要
解 説
従来の教育が「授業時間は一定で、学習者の到達度(成績)に差が出る」という前提に立っていたのに対し、「到達度を一定(全員が合格水準に達する)にするために、学習者にかける時間を変動させる」というパラダイムシフト(コペルニクス的転回)をもたらしました。 実務において、eラーニングや個別化教授システム(PSI方式)を設計する際の強力な基盤となります。単元ごとの小テスト(形成的評価)を実施し、合格した者だけが次へ進み、不合格者には補充学習(フィードバックと再学習)を行うという仕組みを構築することで、落ちこぼれを出さない確実な研修を実現します。
参考文献
鈴木 克明,美馬 のゆり(2018)『学習設計マニュアル』
R.M.ガニェ,W.W.ウェイジャー,K.C.ゴラス,J.M.ケラー / 鈴木 克明,岩崎 信 監訳(2007)『インストラクショナルデザインの原理』
鈴木 克明, 市川 尚,根本 淳子(2016)『インストラクショナルデザインの道具箱101』