用語集

湖面の水紋IDモデル

概 要

教材設計において、最初に学習目標を明確に記述することが難しい場合に役に立ちます。
全体的なタスクや問題を中心において教材を設計していくというアプローチのことです。

解 説

伝統的なIDでは、学習目標を明確にすることから始めますが、設計初期の段階で明確な目標を記述することが難しく、抽象的で曖昧な説明にとどまることもあります。目標の記述が曖昧だと、教材を開発していくうちに目標を破棄したり、修正したりすることもしばしばあります。湖面の水紋IDモデルでは、学習目標そのものの記述ではなく、「完了すべき全体的なタスク」から設計を回避することで、この問題を回避します。
最初にタスクまたは問題を特定した後、第2の波紋でタスクの難易度や複雑さの進展を特定します。第3の波紋では徐々に複雑化するタスクの遂行のために必要な知識やスキルを特定します。第4の波紋では学習者が知識やスキルを修得する支援に使う教授方略を特定します。第5の波紋では、学習者を引き込むための作戦を立て、学習場面、教材の構造、配信システムを特定し、具体的なコンテンツの設計を行います。

参考文献

鈴木克明監修 市川尚・根本淳子編著 「わかりやすさ」の道具 インストラクショナルデザインの道具箱101 p 124