鈴木(2015)によって提案された研修設計へのシステム的アプローチのことです。
2012 年と 2013 年に日本医療教授システム学会の招きにより東京で行われたジョン・ケラーによるISD・ARCS セミナーの提示資料に着想のヒントを得て提案されました。
用語集
逆三角形研修設計法
概 要
解 説
逆三角形研修設計モデルは、研修が学習から始まり、行動変容を促し、最終的に組織の結果に寄与することを基本としています。このモデルでは、研修設計はレベル4から逆に進められるべきであり、目的や行動変容、学習成果を明確に定義することから始まります。受講者が研修を通じて学ぶことの意味を理解するためには、学習目標だけでなく、それを実践でどう活かすかといった上位の目標も考慮されるべきです。
逆三角形研修設計モデルは、研修が「ただのお勉強」に終わらず、受講者が学んだ成果を実務で活用し、組織に貢献できるようにするために設計されています。このモデルは、研修の内容や方法だけでなく、なぜそれを学ぶ必要があるのか(研修のWhy)を問い直し、出口を多重化し、研修を上位目標達成の手段と捉える新しい視点を提供しています。
逆三角形研修設計モデルの下向きの頂点では、「研修以外の実施方法を検討すること」と、「教えないで学べる研修を設計すること」が強調されています。つまり、研修は最後の手段であり、他の手段を先に検討し、研修を行う場合でも従来型の教育アプローチを避け、受講者の自律性を尊重する方針を提唱しています。
参考文献
鈴木 克明(2015) 評価の 4 段階を用いた逆三角形研修設計モデルの提案 教育システム情報学会 JSiSE2015 第 40 回全国大会