用語集

eラーニング

概 要

鈴木(2013)がIDの観点から学習を効果的に構築するための手法として、5つの活用法を提唱しています。以下にそれぞれの活用法を示します。

1.ネタ探し
インターネット上から研修を構築する上で役立つ情報やアイディアを収集すること。これにより、学習素材のバラエティや豊富な情報源を取り入れ、学習の幅を広げることが可能です。
2.リンク集
学習者が利用するWebサイトやポータルサイトをリスト化したもの。有益な情報源へのアクセスを容易にし、学習者が関連するコンテンツに迅速にアクセスできるようになります。
3.確認クイズ
研修で扱う基礎知識や応用力を確認するためのクイズ形式の練習問題。学習者の理解度を評価し、不足している領域を特定する効果的な手段です。
4.掲示板
学習者が自分の意見や考えを共有できる掲示板。自由記述形式での意見交換や議論を通じて、応用力の強化や共同的な学習を促進する便利なツールとなります。
5.ポートフォリオ
学習成果をファイルにまとめ、見える化して自己省察する手法。学習者が自身の成長や理解を振り返り、学習の過程で得たスキルや知識を示すことができます。

解 説

香取(2001)が提唱するIDを踏まえたイメージにおいて、以下の4つの要素が重要とされています。これらの要素を組み合わせてeラーニングコミュニティを形成し、組織の環境対応力やパフォーマンス向上を実現することが強調されています。

1.研修で学ぶ
狭義のeラーニング。オンラインやデジタルな環境を活用して、従業員が研修プログラムを受講し、新しいスキルや知識を習得する要素です。
2.情報で学ぶ
ナレッジマネジメントシステム(Knowledge Management System
KMS)。組織内の知識を体系的に蓄積・共有し、社員が必要な情報を効果的に取得できるようにする仕組みです。
3.経験で学ぶ
パフォーマンスサポートシステム(Performance Support System
PSS/EPSS)。実務の中で必要なサポートやガイダンスを提供し、経験を通じてスキルを向上させる要素です。
4.仲間から学ぶ
コミュニティ。社内の仲間や専門家グループを形成し、相互の知識や経験を共有し合うことで、学びと成長を促進する要素です。

これらの要素を組み合わせてeラーニングコミュニティを構築することで、従業員が多様な学習方法を活用し、組織全体の学びと成長を支援し、組織の環境対応力やパフォーマンス向上を促進することが期待されています。

参考文献

鈴木克明 (2015) 研修以外の実現方法を検討する 研修設計マニュアル 北大路書房 p127-131