アメリカの教育工学者であるジョン・M・ケラー(John M. Keller)が提唱した学習意欲に関するモデルとして知られています。このモデルは、学習意欲の向上に焦点を当て、その問題に対処するために注力する考え方を提案しています。学習者の注意(Attention)、関連性(Relevance)、自信(Confidence)、満足感(Satisfaction)の4つの要因に焦点を当てており、これらの要因に対する対応策を提唱しています。
用語集
ARCSモデル
概 要
解 説
A(Attention) - 注意喚起の工夫
「面白そうだなあ」といった相手の興味や知的好奇心、探求心を刺激する工夫です。
R(Relevance) - 関連性の工夫
「やりがいがありそうだなあ」と、教わる(学ぶ)内容に対する自分との関係性に親しみや意義を持たせ、積極的な姿勢を形成する工夫です。これから教わる(学ぶ)ことが、相手に身近なもの、関係するものと思わせることで積極的になります。
C(Confidence) - 自信の工夫
教わる(学ぶ)過程で成功体験を実感させ、その成功が自分の能力や努力によるものだと思わせることで「やればできる」という自信につなげる工夫です。教わった(学んだ)ことが身に付いていることを実感させるなど、ポジティブな変化を感じさせる工夫が重要です。
S(Satisfaction) - 満足感の工夫
教わる(学ぶ)過程で得た知識や情報・技能などの有効性を実感させることで、「やってよかった」という満足感を与え、新たな行動変容に向けた意欲を引き出す工夫です。自らの行動変容による目に見える成果や報奨は、新たな変化に対する意欲向上につながります。
参考文献
鈴木克明 (2015) 教えないで学べる研修を着想する 研修設計マニュアル 北大路書房 p23
リープ株式会社ブログ 相手の心を動かす4つのポイント「ARCSモデル」