GROWモデルとは、コーチングや部下育成において対話を構造化するためのフレームワークです。Goal(目標の設定)、Reality(現状の把握)、Options(選択肢の検討)、Will(意志の確認)の4つのステップの頭文字をとったもので、相手の自発的な行動と気づきを引き出すために活用されます。
単に指示を与えるのではなく、問いかけを通じて相手の中に答えを見つけさせることで、モチベーションの維持と主体性の向上を図るのが特徴です。
用語集
GROWモデルとは、コーチングや部下育成において対話を構造化するためのフレームワークです。Goal(目標の設定)、Reality(現状の把握)、Options(選択肢の検討)、Will(意志の確認)の4つのステップの頭文字をとったもので、相手の自発的な行動と気づきを引き出すために活用されます。
単に指示を与えるのではなく、問いかけを通じて相手の中に答えを見つけさせることで、モチベーションの維持と主体性の向上を図るのが特徴です。
企業内教育において、研修の成果を現場の行動変容につなげるためには、マネージャーによるコーチングが不可欠です。部下指導において、成果を出すマネージャーが実践している対話プロセスが以下の5つのステップです。
Goal(目標の設定)
「何を達成したいか」を明確にします。具体的で測定可能な目標(SMARTの法則など)を立てることで、到達地点を可視化します。
Reality(現状の把握)
「今はどのような状況か」を確認します。目標と現状のギャップを客観的に把握し、何が障害になっているのか、あるいは活用できるリソース(強みや環境)は何かを整理します。
Options(選択肢の検討)
「目標達成のために何ができるか」を考えます。ここでは実現可能性を一度脇に置き、ブレインストーミングのように幅広いアイデアや代替案を出し合います。
Will(意志の確認)
「具体的に何をいつやるか」を決めます。数ある選択肢の中から本人が実行するものを選択し、実行に向けたコミットメント(責任感)を確認します。
特に、単に部下が考えたプランを聞いて「やってみましょう」と指示を与える(ティーチング)のではなく、「戦略上の目標(あるべき姿)」を事前に共有し、現状のプランにおいて「何ができていて、どこが足りないのか」を客観的にフィードバックすることが、部下のスキル発揮やビジネス成果の向上に大きなギャップ(差)を生むポイントであるとされています。
・研修担当
最近、現場のマネージャーから「1on1ミーティングをしても、結局こちらのアドバイスを伝えて終わってしまう」という相談をよく受けるんです。
・研修部部長
それはよくある悩みだね。どうしても「教えなきゃ」という意識が強くなって、部下が自分で考える余地を奪ってしまっているのかもしれない。
・研修担当
そうなんです。部下の自走を促すには、どうすればいいでしょうか。
・研修部部長
それなら、次回の管理職研修に「GROWモデル」を取り入れてみてはどうかな。
・研修担当
GROWモデル、ですか。対話の流れを整理するフレームワークですね。
・研修部部長
その通り。特に「Reality(現状)」でしっかり事実を確認した後に、「Options(選択肢)」で部下自身に複数の解決策を出してもらうプロセスが大事なんだ。
・研修担当
なるほど。上司が答えを出すのではなく、GROWのステップに沿って問いかけることで、部下が自分で決めたという「納得感」を生むわけですね。
・研修部部長
そうだね。最後に「Will」で本人のやる気を確認すれば、1on1の後の行動変容も期待できるはずだよ。