お忙しい中、このページをご覧頂きまして、ありがとうございます。
リープの堀です。
メールでもご案内させていただきました通り、弊社のSkillPalette(スキルパレット)が第19回日本e learningアワードにおいて HRTech特別部門賞を受賞しました。受賞から数日たったのですが、リープの学習DXが専門家の方々にHRテックとしてご評価頂けたということ、ラーニングテクノロジーの一丁目一番地で受賞できたことを、本当に嬉しく感じております。
これもひとえに皆様のご支援のおかげです。本当にありがとうございます。
そこで、あらためて今回の賞を受賞したSkillPaletteについてのご紹介と、今後の弊社サービスの展開予定について、ご共有させていただきたいと思っております。
実は、弊社はスキル評価技術の仕組み・装置において特許を2022年8月に取得しており、その技術もSkillPaletteに搭載しておりますので、この場をお借りして併せてご報告させていただきます。
◆特許に関する概要◆
・発明の名称 :スキル評価プログラムおよびスキル評価装置
・特許番号 :特許第7117801号
・特許権者 :リープ株式会社
・発明者:堀貴史
SkillPalette(スキルパレット)ができること
まず、第19回 日本e-Learning大賞にて「HRTech特別部門賞」を受賞した、SkillPaletteで何ができるかということを端的にお伝えすると、下記の3点となります。
① インストラクショナルデザインに基づく「スキル評価から学習まで」の一気通貫した学習体験、マイクロラーニングに活用できる動画学習と評価フィードバックのデジタルプラットフォーム
② AIと専門家によるハイブリッド評価、またそれらスコアデータによる成果・成長予測などのラーニングアナリティクス
③ 自然言語処理による論証力解析や文脈の可視化、コンピテンシーレベルの評価スコアなど各種データを用いた学習課題分析と個別の学習課題抽出
④ 学習したかをチェックする履修主義ではなく、期待するスキルレベルに到達したかで判断する修得主義を軸に、評価履歴のトレースとラーニングジャーニーの可視化
こちらのWebサイトでは、詳細な搭載機能等のご紹介をしております。ご参考にしていただければ幸いです。
SkillPalette(スキルパレット)の開発理由
弊社がSkillPaletteを開発した理由は幾つかございます。
下記にご紹介させていただきます。
理由① 喫緊の命題 リスキリングご支援のため
近年、人的資本経営が重要視されており、その中でも、「リスキリング」が業界を問わず、喫緊の命題になっていることはご承知の通りです。
「リスキリング」というと、DX人材育成に関する話題が多くなっています。
これを読み解くと、DXに対応できる人材に絶対に欠かせないのは、「人間にしかできないことをする」と言えると思います。つまり、AIや機械・ロボットができることはそれらに任せ、人にしかできないスキルを身に着けることが重要になります。人にしかできないスキルの中でも、最も重要なものが「対話」ではないでしょうか。
そのような背景もあって、弊社でビジネスにおける対話力、(例:営業の商談スキル、MRの情報提供スキル、上司から部下へのコーチングスキルなど)の企業教育にSkillPaletteを活用いただいております。
【ご参考】
あなたの話は本当に伝わっていますか? ~対話のルール編~
結果主義では目の前の課題を解決できない!? 成功する組織は「関係性の質」を高めている
どの企業も「お客様の問題解決」をしているからこそ、存続することが出来ます。
お客様の問題解決を実現するためには、論理的な思考を身に着け、お客様の課題を理解・合意し、お客様の課題に合致したソリューションをご提供できることを、まずお客様にご理解いただく事が必要です。その上で御社の商品やサービスを用いていただくことで、お客様の課題を解決できます。
それらのプロセスに必須となるスキルは、お客様と良好なコミュニケーションをとるための「対話」です。
また、このような問題解決ができる社員を育成するための、マネージャーによるコーチングなどの場面において、マネージャーに「対話」のスキルがないと、部下の課題の把握や育成の支援ができないという状態になりかねません。「対話」は、未だAIや機械にはできないもので、人に期待される最後のビジネススキルかと思います。人間か存続する限り、対話は無くなることはないでしょう。
このページをご覧いただいている方は、「対話」のスキルアップができるか否かが、これからの競争に勝っていく、存続していく、あるいはさらなる優位性を創っていく事につながるとお感じになっており、だからこそ社員の「対話」スキルの向上にお取り組みになっていただいているかと思います。
数年前なら「対話」は、データやDXといった言葉とはかけ離れたもの、という印象があったかと思います。「対話」は、感覚やセンスがある人が有利に身につけられる、場数や経験を踏むことでしか身につけられないものである、と考えていた方も多かったのではないでしょうか。
しかし、現在ではAIによる解析、弊社が作成するルーブリックによる評価結果などのデータが集積され、「対話」に関連する様々なことを「数値」で捉えることが可能になりました。
このようなデータを活用することで、社員の「対話」スキルの指導ポイントは明確になり、短期間でスキルを向上させることが出来るようになっており、スキルの向上が成果との相関があることもわかっています。
このような理由から、企業のリスキリングをご支援するために、SkillPaletteを開発したいと考えました。
弊社はこの「対話」を専門に、ルーブリック等のスキル評価のための指標の設計や第三者としての評価の実施、そしてAIを用いた自然言語処理やラーニングアナリティクスなど、教育・研修プログラムの研究開発にチャレンジしています。
長くなってしまいましたが、纏めますと、「対話」に関するリスキリングの必要性はどの企業にも必須となっており、これまでの弊社の知見を結集し、対話スキルをクラウド上で一気通貫して学ぶことが出来るプラットフォームがSkillPaletteということになります。
理由② お客様のリープサービス体験の向上のため
理由①でご紹介した「リスキリング」へのご支援と共に、弊社サービスをご利用いただいているお客様が、弊社のサービスをよりご利用頂きやすくするという理由も開発理由にございます。
これまでは、弊社へ評価対象動画をアップロード頂く、評価結果レポートをお戻しする、マイクロラーニング等を別々の手段でご提供しておりました。
以前より、動画のご提出から評価結果のお戻し、マイクロラーニングなどの教育まで一つのツールでシームレスに対応できるプラットフォームを開発したいという思いをいだいておりました。
このSkillPaletteは、クラウド上で評価結果の管理ができ、社員お一人おひとりが、目標とするスキルが修得できているかを、経時的に一目瞭然に確認いただく事が可能です。
経時的な変化が見えることで、マネージャーから部下へのスキル指導やコーチングもさらに実施しやすくなります。
これまでになかった、新しい学習体験をSkillPaletteでご体感いただけます。
ぜひ、楽しみにお待ちください。
今後のリープのサービス展開予定について
長い文章を、ここまでご覧いただき本当にありがとうございます。まだまだ、開発の背景などは語りつくせてはいないのですが、このような想いで創り、育て、今回の受賞をいただいたSkillPaletteですが、これまでβ版にてご提供させていただいていたところ、2022年12月より本格的にお客様へのご案内を開始する予定となりました。
まずは、現在弊社サービスをご利用いただいている企業への全営業社員の皆様へのご導入のご提案の開始や、サーティフィケーションでの活用、MRのリスキリングプロジェクトなどを開始していく予定です。メールマガジンや担当者などを通じて改めてご案内差し上げますので、今しばらくお待ちくださいませ。
その他、各種インストラクショナルデザイン講座の拡充、学習効果の期待値、顧客タイプによるスコア補正、スキルスコアに基づく成果予測などのモデル開発なども進めておりますので、今後より一層お客様のお役に立てるサービスを展開していく所存です。
終わりに
今後もリープは、皆様からフィードバックを頂戴しながら、弊社のサービスを改良しつづけ、弊社の理念でもある「お客様の生産性向上・成果創出を牽引」に貢献することをお約束いたします。どうか今後も、忌憚ないご意見を頂ければ嬉しく思います。
創業から7年、人間にすると小学1年生の弊社ではございますが、これからも成長し、皆様の企業の成長にもお役に立って参りたいと考えております
引き続き、ご期待いただければこれほど嬉しいことはございません。
これからも、社員一同でよりよいサービスのご提供をして参ります。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
リープ株式会社
代表取締役 堀 貴史
スキルパレットや弊社のサービス、その他人財育成に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽に弊社までご連絡ください。