学びのデザインを通して「こども食堂」を支援 ~「親子ぬりえ」で楽しく学ぶ体験を共創~

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リープ株式会社は、事業のコアであるインストラクショナルデザインの普及とSDGs推進に向けた取組みを開始しています。
先日、地域貢献課題に取り組むSWITCH株式会社(神奈川県 横浜市/代表取締役 松澤寛之)が主催する「TSUNAGU⾷堂」に参加しました。

そして、学びのきっかけとして「親⼦ぬりえ」を行い、自己肯定感を高めるアクナレッジメント(承認)と学習の動機づけを体験して頂きました。

「TSUNAGU⾷堂」とは

SWITCH(株)が、むすびえ(NPO法⼈ 全国こども⾷堂⽀援センター)と連携して毎⽉⾏っているSDGs活動の一つで、様々な地域貢献活動を牽引されており、神奈川県横浜市⾦沢区で⾃治体や法人企業の協⼒を得て、こども食堂の運営を行なっています。中学⽣以下のお子さんとその保護者の参加を募り、⾷糧やお弁当の配布を無償で⾏っています。

経済や⼼の貧困といった課題に向き合いつつも、クイズやゲームなどの全員参加型のアクティビティを取り入れ、主催者はもちろん、参画企業と地域サポーターが一緒に参加者を盛り上げ、新しいコミュニティの創出、地域活性化を推進しています。SDGsのメインスローガン「誰一人とりのこさない世界の実現」とも重なっており、SDGsの17項目に即して言うと、TSUNAGU食堂の取り組みは、1番「貧困をなくそう」2番「飢餓をゼロに」3番「すべての人に健康と福祉を」10番「人や国の不平等をなくそう」11番「住み続けられるまちづくりを」17番「パートナーシップで目標を達成しよう」に直接かかわる活動をされています。

⾃⼰肯定感を⾼める学びのデザイン「親⼦ぬりえ」

リープの社員が考案したオリジナルのキャラクター(⽂⿃のブンちゃん)をぬりえ化しました。そして、ぬり終わったら、⼦供だけでなく保護者にも平等に賞状を渡すだけでなく、大人も子供もお互いに、世代やコミュニティの垣根を超えて、良いところや出来たところを見つけ出し、対話をする時間を持つことで、参加者全員の⾃⼰肯定感を⾼める構成で企画しました。

⼈材育成においてポイントとなる 「やる気(学習意欲)」を生み出す仕組みを、親⼦の学びに応⽤しました。

コーチングの要素“アクナレッジメント(承認)”を大人も子供も、分け隔てなく

「親⼦ぬりえ」では、企業教育の中で活用されているインストラクショナルデザインに基づく学びのデザインや、学習支援に活用されるコーチングの手法を取り入れ、学びの体験を設計しました。
さらに、企業では馴染みのあるコーチングの要素の一つである“アクナレッジメント(承認)”を取り⼊れています。

 アクナレッジメント(承認)とは

コーチングのアクナレッジメント(承認)を行うことで、クライアント(コーチングを受ける側)の⾃⼰肯定感や⼼理的安全性を上げることができます。その⼈物のポテンシャルを最⼤限に引き出し、モチベーションを⾼め、最終的にスキル向上に結び付けることを⽬的として⾏う学習支援のテクニックの1つです。いかにアクナレッジメントの例をいくつかお示しします。

≪1≫「結果の承認」
結果・成果に対して認めること。いわゆる「褒めること」。例:「すごい!」「さすがだよ」

≪2≫「変化の承認」
変化のプロセスを認めること。例:「〜ができるようになったね」「よく頑張ったね」

≪3≫「存在の承認」
相⼿の存在そのものを認めること。例:「おはよう!」「いつもありがとう」

上記のぬりえで実施したアクナレッジメント
ゆきだるま、ツリー、トナカイ、サンタクロースが塗り終わったら、その度ごとに☆印を塗ることで達成感と共に「変化の承認」をこども自身で得ることを可能にしました。さらに全体が塗り終わった後に、親子で、みんなで成果を実感、相互に「認める(」というアクションを⼊れることで「結果の承認」に⾄るよう設計。⼀緒にぬりえをした子供、保護者、近くにいる大人など、世代やコミュニティを超えて共創を意識、「認め合う」ことで「存在の承認」も⾼めることができます。

インストラクショナルデザインを活用し「やる気」を生み出す

リープでは、インストラクショナルデザインという教育工学の手法を用いて企業教育の⽀援を⾏っています。
そのひとつに「ARCSモデル」というメソッドがあります。

教育⼼理学者のジョン・ケラーが1983年に提唱、学習者のモチベーション向上・維持のため、指導者が取るべき⾏動を「注意喚起(Attention)」「関連性(Relevance)」「⾃信(Confidence)」「満⾜感(Satisfaction)」の4つの側⾯で捉えて提⽰したもので、図⽰すると下記のようになります。


ARCSモデルの強みは、あらゆる学習分野に応⽤できることです。動画でもご覧いただけます。

今回の「親子ぬりえ」は、完成例をもとに自身でゴール(どんな色を選んで描くのか)を設定し、達成したときに得られる体験(賞状や星を獲得する、みんなでお弁当を食べるなど)を想像してもらい、⼦供(と保護者)の注意や関⼼を引き出しました。また、実際に作業をして「認めあう」というワンアクションで会場を盛り上げることで、⾃信や満⾜感を味わえるという構成にしました。

このようにメソッドに則って環境を整えると、参加者のモチベーションが⾼まり、大人からも、子供からも⾃発的な学びを⽣み出すことができることが出来ました。

コーチング・インストラクショナルデザインを取り入れて企業教育の推進を

リープでは、今回の記事でご紹介した「コーチング」や学びのデザイン「インストラクショナルデザイン」を通じて、企業の成果創出・ゴール達成に向けたご支援を行っています。
製薬企業のMRのディテーリングスキルを向上、MRの上長である所長/マネージャーの育成に最適なSkillPalette(スキルパレット・2022年オンラインラーニングフォーラムにてHRTech特別部門賞を受賞)によるサービスのご提供もしております。

製薬企業の人材育成に関するご相談は、リープまでお気軽にご連絡下さい。

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