上司必見!パレートの法則の不変性とできない2割の価値

ギャップ分析, パフォーマンス評価・設計, 人材育成

 

ビジネスでも適用されるパレートの法則。
部下を抱える上司の皆様、理解して有効活用されているでしょうか?

パレートの法則は不変の摂理

組織の人材にパレートの法則をあてはめてみると、2割が優秀、6割が普通、そして2割の仕事ができない人材で構成されます。

あなたは「成果の出せない下位20パーセントの人材を外したい」と思うかもしれません。
「仕事ができない20パーセントの人材を、優秀な人材と入れ替えれば、常に成果を出す常勝チームになれる」と思い描くかもしれません。

しかしながら、パレートの法則の2:6:2の割合は、何を変えても不変です。
仕事ができない人材なしの組織を創り上げることはできません。

実際に仕事ができない人材を切り捨てても、新たにその20パーセントの層は形成されます。
これがパレートの法則であり、世の中の摂理なのです。

下位20パーセントからの学びとは?

成果を出せない、仕事のできない20パーセントの存在は、組織にとって無駄なものでしょうか。

そんなことはありません。
実は、管理職や指導者にとって、この層も貴重な情報源、あるいは分析材料なのです。

営業戦略や事業戦略を考えるとき、理想の「あるべき姿」と、到達していない「現状」を見ますよね。「あるべき姿」と「現状」の間には
ギャップが存在し、そのギャップを埋めるために、目標を掲げ、計画を実行します。

ギャップの把握は、あるべき姿に到達するために不可欠な要素。そのギャップを知るには、「現地点」をしっかり認識しなければなりません。
そこで充填や改善のポイントを見出し、徐々に理想に近づこうとすることが、結果的に組織の成長につながります。

不足や改善のポイントは、他でもない、仕事のできない20パーセントが教えてくれるのです。

部下育成も上位2割と下位2割のギャップが起点!

ギャップ分析は、ごく当たり前に実践されているビジネスの基本です。
しかし、人材育成となると、成果を出す優秀人材(あるべき姿)にばかりに目を向け、
比較対象となる補完や改善が必要な人材を含めた「現状」の分析を疎かにすることがあります。

「成果が出ない下位20パーセントを知っても仕方がない」「分析は必要ない、マインドや気持ちの問題だ」
と、さじを投げてしまっていないでしょうか?

部下育成でも、「あるべき姿」と「現状」のギャップ分析が起点です。
成果が出ない下位20パーセントと、成果が出る上位20パーセントの違いにこそ、部下指導のポイントが隠れているのです。

切り捨てれば、ギャップに気づくことができません。
つまり、上司であるあなたの指導力の成長も見込めないのです。
ぜひ、下位20パーセントにも目を向けて、人材育成に不可欠なギャップ分析を始めてください!
⋙ギャップ分析とは?

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