承認のスキルを上げて、部下の信頼を得よう

コーチング, パフォーマンス評価・設計, ビジネススキル

コーチングで重要な「承認」。あなたは、自信をもってコーチングで承認ができていますか?

コーチングでしっかり「承認」ができると、部下などのクライアントの動機づけがされやすくなります。
しかし、「承認」をしているつもりが、そうではない場合もあるようです。

以下にお伝えする「承認」のポイントを押さえて、効果的なコーチングを実践していきましょう!

コーチングにおける「承認」とは?

コーチングの「承認」とは、相手の存在を認める言葉、行為のことをいいます。アクナレッジ、アクナレッジメントともいわれます。

部下などのクライアントをコーチが承認することで、クライアントはコーチが「見ていてくれている」と感じ、安心します。承認はクライアントのモチベーション向上や動機づけに繋がり、その結果クライアントが目標達成に向けて行動が継続・促進されることにつながります。

「承認」の方法は様々です。下記に「承認」の例をご紹介します。

■存在承認
・挨拶をする(上司側から「おはよう」と挨拶をする)
・相手を名前で呼ぶ(平山くん・ジュンちゃんではなく、「平山さん」「ジュンさん」と呼ぶ)
・変化を伝える(髪を切りましたね、カバンが変わりましたね、など)
■行動承認
・クライアントが実施したこと、見たままを伝える(大きな声であいさつをしているね、会議で一番最初に発言したね、など)
■結果承認
・クライアントが行動して得られた結果を伝える(今期は目標を110%達成したね、■■のスコアが5点でしたね、プロジェクトが終了しましたね、など)

「とりあえず褒める」をコーチングでしていませんか?

弊社でコーチングの様子を拝見させていただくと、コーチングでとりあえず褒めているケースも多くなっています。

褒めるという行為は、部下などのクライアントの意欲を高めたりモチベーションを維持したりする効果があるので、効果的に活用してほしいのですが、一度、承認と褒めると分けて考えてみましょう。

もしかすると、コーチの方は無理やりにでも「褒めよう」と意識をしているかもしれないが、実は理由なしに褒めても部下は成長しません。ただ、褒めるだけではなく、クライアントが実施した事実を認める、良い、悪いなどコーチが感じたことをしっかり伝えてあげることを意識してみてください。

コーチングの中で「良い、悪い」を伝えるとは主観的になりやすいため、悪いこと(ネガティブなこと)を伝えるのを避けて、良いこと(ポジティブなこと)ばかり伝えてしまいがちになります。しかし、人を育成する時には課題を伝えることも重要です。良いこと、悪いこと、共にバランスよく伝えましょう。

また、「良い悪い」を伝える際には、クライアントと「これは良いのか?悪いのか?」がお互いにわかる、共通のものさしを事前に共有できておくことをお勧めします。そのために、業務パフォーマンスを測ることができる評価指標を用意しておく、見るべきポイントをリスト化しておく、といったことが重要です。

身近なケースでの承認の事例

承認を意識する場面は仕事だけとは限りません。
先日、リープが支援しているこども食堂にて弊社主催でぬりえ大会を実施しました。乳幼児~小学生のお子さん、そして保護者の方に、リープの非公式キャラクター「ブンちゃん」のぬりえにチャレンジしていただきました。

親子で、ぬりえをしていただいたのですが、保護者と子供の会話の中にも「承認」が上手にされているケースが多くありました。

例) 子供のぬりえ(作品)を見た保護者の「承認」の言葉
🌟
クリスマスツリーのジグザグをはみ出さずに塗れるようになったんだね!(前は塗れなかったのに)
🌟(子どもが背景を黒色に塗っていて)「黒で塗っているのは夜なんだね。」発想がおもしろいね!お母さんには思いつかなかったからびっくりしたよ。

このような保護者の方々の言葉は、以前のお子さんの塗り絵をした時と比較して出来るようになった点を、見たままにそのまま伝えています。

親から「承認」されたお子さんたちは、笑顔で嬉しそうな顔を見せてくれて、私達リープのスタッフにも得意げにぬりえを見せてくれました。

保護者の方に「承認」されて、それだけで安心、嬉しい、自信が持てたということが理解できました。自己肯定感も上がっていたようです。

このように、コーチングは家族や子供、友人などへの「承認」を行うことで、日々練習をしていくことができます。

今回のぬりえの例も参考に「承認」のトレーニングを是非身近な所から練習してみて下さい。
コーチングのスキルも伸ばせますし、周りとの関係性もよりよいものとなっていくでしょう。

部下の成長を実感して、適切な「承認」をしよう!

身近な例での「承認」についてご紹介しましたが、会社の中で業務のパフォーマンスを上げるためにコーチングをする、というケースもあると思います。そんな時には、どのように上手に承認をしていくと良いのでしょうか?

成長を実感するには、評価を実施しておくことが重要です。
評価は、出来ていないことを判断すると捉えがちですが、本来は成長を捉えるもの・・・(ポジティブな表現で評価を伝える)

もし、会社で業務上のパフォーマンスを評価しスコアを取っている場合は、その評価スコアを用いて承認をすることも可能です。

例)営業担当者へのコーチングで評価スコアを用いる場合
「前回に比べて、顧客のニーズを把握する項目のスコアが2つ上がっていますね」

このように、データを使うことで「客観的な事実」を伝えることは「承認」となります。

パフォーマンスの外部評価はリープにご相談下さい

リープでは、製薬企業を中心に営業などのパフォーマンスの評価を実施させていただいています。
ルーブリックという科学的理論に裏打ちされた評価指標を用いて、AIエンジン KOTORI、そして複数の評価専任コンサルタントによる客観性の高いパフォーマンス評価結果をお戻しいたします。

パフォーマンス評価の実施や、コーチングのお悩みはリープにお気軽にご相談下さい。

リープに相談する

YouTubeでも本記事の内容をご覧いただけます。

関連記事一覧