あっ!という間に経験を積む魔法 『ケースメソッド』

インストラクショナルデザイン, パフォーマンス評価・設計, 人材育成, 学習支援, 教育評価

「ケースメソッド」や「ケーススタディ」など、『ケース』を使った学習を知っていますか?

『ケース』とは、社会や、企業・組織で起きた具体的なできごと、つまりビジネスに関する何らかの事例を記述としてまとめたものを指し、
このケースをもとにディスカッションをしながら学びや気づきを得ていく学習方法を『ケース学習』といいます。
(厳密には、ケースメソッドやケーススタディなど呼び名や手法に分類がありますが、ここでは ケース学習 にまとめています)
もともとは「ケースメソッド」としてアメリカのハーバード・ビジネス・スクールで開発された学習方法で、日本では経営大学院(ビジネススクール)や民間のビジネススクールなどで行われています。

ケースを通して成功事例や失敗事例を疑似体験して思考や判断を繰り返しながら、より実践的な意思決定や問題解決のスキルを身に付けたり、
能力を高めることを目的としていますが、ケースを用いた学習がなぜ効果的であるとされているかというと「自分のレベルよりも難易度の高い場面を経験できる」ことと「失敗できる」からです。
ビジネススクールなどで行われているケースメソッドは、リアルでは練習できない経営的な視点を、ケースを通して養います。
つまり、“実際の業務上ではリスクがあって経験させられないような場面を、ケースで疑似体験できる”ことが、ケース学習の最大の特徴です。

「オリジナルケース」でよりリアリティのある経験を

学習で取り上げるケースとしては、公開された他社の事例を使うことが多いかと思いますが、リープでは、社内の育成であればその企業の実際の事例を教材化することをオススメしています。
なぜなら、実際にあったプロジェクトやその担当者のエピソードをケース化し、その企業オリジナルのケースで学ぶことによって、学習者はよりリアリティをもった深い気付きを得ることができるからです。

実践につなげるための ID第一原理 を網羅

このオリジナルケースによるケースメソッドは、インストラクショナルデザインの観点においても有効な学習方法です。
例えば、あらゆる教育の設計指針といわれているID第一原理に照らし合わせてみても、しっかりと原理に即した学習方法であることがわかります。
参考:インストラクショナルデザインとは?

 

♦ID第一原理から見るオリジナルケースによるケース学習の特徴

*ID第一原理の5つの要素が組み込まれていると、学習が実践につながりやすくなります

限りなく実務に近いケースで より実践的に学べる「オリジナルケース学習」

リープでは、各お客様オリジナルのケース教材作成と研修設計も行っているのですが、実際にオリジナルケースでケース学習を実践された企業様からも、

・若手の経験値向上につながった
・中堅やベテランにとっても自身の振り返りや他の人の意見から新たな気づきを得られた
・優秀な人の成功体験からハイパフォーマーの思考プロセスを学ぶことができた

など効果を実感されているお声をいただきます。

インストラクショナルデザインの第一人者である鈴木教授も、研修において学習者が自分で課題に気付ける場面をどれほど濃密に作ることができるかが大事であるとおっしゃっていますが(参考:鈴木教授インタビュー動画 / 鈴木教授インタビュー記事 より)、オリジナルケースでのケース学習はまさにそのための最適な学習方法と言えると思います。
実践的な学びのために、ぜひ“オリジナルケース”によるケース学習を取り入れてみませんか?
ケースを一から作るのが難しいという場合には、ぜひリープにお手伝いさせてくださいませ!

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